ウーマンオンザプラネット見て作ろうと決心した生うにのスパゲッティ

500を超える僕のレシピの中でもいまだ登場したことがなかったものの、「いつかは作らないと」と思いながら「でも高いしな」なんて理由で敬遠気味だった生うにのパスタ。
(好きなんですけどね・笑)
先日のウーマンオンザプラネットで登場したのを見て、美味しそうだったので作ってみました。
番組内で登場したのはシチリアの近海で獲れた新鮮なうに25個を使ったパスタでしたが、僕が使ったのはチリ産の生うに65g入り880円です。
イタリアでうにはポピュラーかと聞かれますと、僕の知る限りそうではないです。
おそらくは新鮮な生うにが獲れる限られた港町かミラノなどの大きな町でしか見ることが出来ないんじゃないかと思います。
海に面していないペルージャでは、とりあえず売ってるのも見たことなかったですし。
そういえばあるとき、ペルージャから片道5時間ぐらいかけてミラノに行ったときに入ったレストランで生うにのパスタがあったので食べたんですね。
(なぜか大村昆さんの来店写真がありました。お店の名前は覚えていないですが)
で、ペルージャに帰ってきたとき友人達に「ミラノで生うにのパスタ食べたよ」って言ったら
「Che schifo!(ケ スキーフォ!=なんて気持ち悪い)」
と言われたことがあります。
そのときは5~6人いたのですが、さらに日本では生で食べることを説明するとなにか得体の知れないものを見るような目で僕に視線を向けてきました。(苦笑)
友人達の中で実際にうにを食べたことがある火とが1人だけいて、みんなどうやって食べたのか興味津津で聞いたところ
「煮込んで煮込んで食べた。気持ち悪いだけで全然美味しくなかった。」
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・・・・・・
・・・・・・
って、うにを煮込んだりしたら風味もなにもなくなるんじゃなくって?(汗)
あ、今思い出しましたけど、同じときのミラノのお土産話の中で
「中華行ったときに蛙の唐揚げも食べたよ。日本でもあんまり見かけないのにイタリアでもあるんだね。」
(ちなみに僕も食べたのは初めてで、興味本位で食べてみたのですが鶏肉みたいな味わいでした)
って言ったら
「rana(ラーナ=イタリア語で蛙)!? Masaはrana食べたの!!!???」
と驚かれ、中には
「lana(ラーナ=羊毛)と間違えてるんじゃない? 日本人LとRの発音苦手だし。きっとagnello(アニェッロ=子羊)食べたって言いたかったんだよ。ねぇ、そうでしょ? 羊食べたんでしょ?」
なんて言う友人もいたものの
「羊じゃなくて蛙だよ。なんか鶏肉みたいだったよ。」
(ってか、ranaとlanaは間違えないし、もっと言えば子羊と羊毛はもっと間違えないし!)
って答えたら、さらに「Che schifo !!!」とか「Mamma mia !!!」とか罵声を浴びました。(苦笑)
日本とイタリアの食文化は、その根底に通じるものがあると感じているのですが、日本人とイタリア人の異文化の食に対するアプロ―チは180℃違ってておもしろいです。
あ、でもペルージャで納豆を美味しそうに食べるイタリア人もいましたけどね。
たぶん彼は僕より納豆好きだと思います。(笑)
spaghetti al riccio di mare.jpg
【材料1人分】
スパゲッティ 100g
生うに 65g
EXオリーブオイル 大さじ1
ニンニク 1片
唐辛子 1本
塩(細粒)塩(粗粒)香りのEXオリーブオイルレモンジュース、イタリアンパセリ 適量
【作り方】
大き目の鍋にお湯を沸かして、沸騰したら水1Lに対して1%の塩(粗粒)を入れます。
ニンニクを包丁やビンの底で潰し、皮と芯を取り除いて好みの大きさに切ります。
唐辛子は縦に2つに割って種を取り除きます。
冷たい状態のフライパンにEXオイルを入れ、ニンニクを加えます。
フライパンを傾けてニンニクを揚げるような感じにして中火で加熱し、沸騰してきたら弱火にします。
ニンニクがやや色づいてきたらフライパンを火から外し、唐辛子を加えフライパンを回してオイルに辛味を加えます。
中火強にしてフライパンの温度があがったら、白ワインを加えアルコールを飛ばします。
白ワインのアルコールが飛んだらいったん火を止めます。
パスタをパッケージの茹で時間より2分短く茹でます。
残り1分でフライパンの火をつけ、ソースの温度が上がってきたらお玉1杯分ぐらいパスタの茹で汁を加え、フライパンを細かくゆすって乳化させます。
茹であがったパスタを2~3分かけてソースに和え、EXオイルと茹で汁、塩で味と濃度を調えます。
(僕はこのとき塩は使っていません)
火を止めて生うにを加え、ざっくりと混ぜ合わせます。
(余熱で溶かしていく感じです)
お皿に盛りつけてイタリアンパセリを散らし、香りのEXオイルをひとまわししてレモンジュースを数滴垂らしたら完成です。
【所要時間】30分
【コメント】
ほぼ素材の味勝負の一皿です。
新鮮な生うにはもちろん、パスタ、オリーブオイル、塩、にんにくもこだわっていただければと思います。
僕は、「トリュフとキャビアと生うには心意気!」だと思っています。(笑)
高級食材だからといって、ちびちび使っていたのではその真価はわかりません
せっかくの機会なのですから、思いっきり贅沢してください。
僕が使った正直そんなに高くない生うにでも充分美味しくできましたけど、日本産の美味しい生うに使ったらさらに美味しいんだろな、とは思いました。
あと、シチリアでは生うにのパスタにトマトを入れることもあるんだそうですが、今回はシンプルに生うにだけで作ってみました。
この方がダイレクトに生うにの風味を楽しめると思ったので。
でもトマトを加えるのも美味しそうなので、次回作るときはトマトをプラスしてみます。
トマトを加えるかどうかは、きっとどちらが美味しいという話ではなくて気分の問題とかそんな感じなんじゃないかと思います。(笑)

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