ペルージャで僕が借りていた部屋

たまにはイタリアでの生活をご紹介させていただこうかと思います。
もうずいぶんと昔の話になりますが、僕がペルージャで暮らしていた頃に借りていた部屋です。
最初は隣の広い部屋に住んでいたのですが、こちらの方が家賃が安かったので引っ越したのを覚えています。
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3DKのアパートで、他の2つの部屋の住人とキッチン、ユニットバス、ダイニング共用、部屋にはベッド、机、箪笥があって布団も用意してもらってベッドのシーツも定期的に交換してくれます。
噂によると築100年を余裕で超えてる建物だそうです。
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建物の扉を開けると中はこんな感じです。
いかにもな感じの古さです。
キッチンには冷蔵庫にガスコンロ、お皿や鍋、フライパンなど一通りは揃っていますので特に何も買わなくても普通に生活は出来ました。
光熱費込でたしか550,000リラ、日本円にすると3万円ちょっとでしょうか。
イタリアで暮らし始めてまず驚いたのは、とにかく部屋が暗い。
ここで約10畳ぐらいの広さだったのですが、豆電球1個です。
蛍光灯の明るさと素晴らしさをあらためて知りました。
そして部屋が寒い。
この部屋の下がちょうどダダッ広い倉庫になっていたこともあってか、特に寒かったです。
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階段を上った扉が部屋の入り口、左下が倉庫です。
暖房は写真左奥の壁に備え付けてある暖房があるのですが、光熱費込の家賃のためタイマーで決まった時間しか作動しません。
そしてこんな小さな暖房が1時間ほど動いたところで、この広い部屋はまったく暖かくなりません。
部屋で勉強するときはダウンを着て、寝るときは毛布5枚に挟まれて寝返りもうてないぐらいの重さに包まれていました。
寒さでもう1つ忘れられないのはシャワーです。
なぜかわからないのですが、シャワーを浴びていると突然お湯が出なくなり冷水に変わることが多々ありました。
真冬に体を温めようとシャワーを浴びていたら冷水に変わって、ガタガタ震えながら冷水がお湯に変わるのを待っていたのも懐かしい思い出です。
後に同じ建物の上のフロアの部屋を借りたこともあるのですが、そちらはちゃんとお湯が出たので下の階特有のものだったのかもしれません。
写真奥に見える扉は中庭に通じるものなのですが、そのせいか隙間から蟻が入ってきたり、ある日部屋の中で小さいサソリの死骸を見つけたりしたこともありました。
サソリの死骸を見つけたときはもし刺されてたらどうなってたのかとさすがにビビりました。
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中庭はこんな感じです。
ここでお茶飲んだりパーティーしたりサッカーしたりしてました。
PCはもちろんTVもなく、とりあえずなんかあったときのために携帯だけ買ったのですが後に日本人の方にTVを安く譲っていただいたのですが、なんと白黒TVでした。(驚)
えぇ、もちろん人生初白黒TVです。
ちなみにこれ、もうすぐ21世紀になろうかというフランスW杯の年です。
まさか僕の人生に白黒TVを見ることがあるなんて思ってもみませんでした。
イタリアで暮らしてたというとなんかちょっとオシャレな感じに聞こえるかもしれませんが、どちらからというとサバイバルな感じだった気がします。
もちろん、これは貧乏学生の生活でお金出せばもっといい部屋に住めますのでご心配なく。
でもこれも今となってはいい思い出で、ネタにできる分だけありがたい感もあります。(笑)

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