タレッジョとサンダニエーレ産生ハムのトロフィエ

先ほどご紹介させていただきました新商品のウォッシュチーズ、タレッジョを使ったパスタです。
チーズのカテゴリーに入れてもよかったのですが、これ本当に簡単で美味しいのでこちらに入れてみました。
と言っても、ほぼ素材のおかげで僕はなにもしていないのですが・・・・(苦笑)
僕が料理をするときに気をつけているのは、素材、塩加減、火加減の3つです。
素材は新鮮さとか美味しいものというのもありますが、僕はできるだけ素材の組み合わせがシンプルになるように考えます。
いろいろな素材をプラスすればプラスするほど美味しくなる、という考えもあるかとは思いますが、素材が増えれば増えるほど、それぞれの素材の持つ力を発揮しながら全体をまとめるのが難しい・・・・ と言いますか、はっきり言うと僕はいくつもの素材を使って重層的な味を組み立てるのがめっちゃ苦手です。(苦笑)
プロの料理人が織りなすオーケストラや三重奏の料理は本当にすごいなぁ、と唸らされるのですが、僕は僕でピアノソロでがんばります!(笑)
次に塩加減ですが、塩は少ないと味が足りないですし多すぎるとしょっぱいだけです。
火加減も、たとえばお肉に焼き色がついてると美味しそうですが、焼き過ぎると炭になってしまいますし、魚介だと火を入れ過ぎると硬くなってしまいます。
この3つが本当に難しいと思うのですが、逆に言うとこの3つに気をつかわずに美味しくできることが僕が思う「簡単で美味しい」になります。
素材そのものが美味しくて
素材そのものにある程度の塩味がついていて塩を振る必要がなく
火の入れ方にそれほど気を使わなくていい
料理だと、失敗する確率はかなり低くなると思うんです。
それでいて、食べてくれる人が驚くほど美味しければ、これはもう心の中でガッツポーズです。(笑)
ではでは、長々と前置きしたうえでの本日のパスタ、いってみましょう。
trofie al taleggio con crudo.jpg
【材料1人分】
トロフィエ 100g
タレッジョ 40g
EXオリーブオイル スプーン2杯
生クリーム 100ml
サンダニエーレ産生ハム 2枚
パルミジャーノ 10g
バター 10g
海塩(粗粒)、黒胡椒、白ワイン、イタリアンパセリ 適量
【作り方】
大き目の鍋にお湯を沸かして、沸騰したら水1Lに対して1%の海塩(粗粒)を入れます。
冷たいフライパンにオリーブオイルを入れ、生ハム1/2枚を加え中火弱で加熱します。
生ハムの香りが立ってきたら中火強にして白ワインを加え、アルコール分を飛ばします。
アルコールが飛んだら薄く切ったタレッジョと生クリーム、バターを加えごくごく弱火でゆっくりとチーズを溶かしていきます。
パスタをパッケージの茹で時間通り茹でます。
(パスタを茹でている間にフライパンのソースが煮詰まりそうになったらいったん火を止めて残り1分であらためて加熱してください。)
残り1分でソースと同量弱のパスタの茹で汁をフライパンに加え、フライパンの中の生ハムを取り出します。
茹であがったパスタをフライパンに入れて中火弱で和え、パルミジャーノを加えます。
お皿に盛りつけて黒胡椒を挽いて、刻んだイタリアンパセリとちぎった生ハムを散らしたら完成です。
【所要時間】35分
【コメント】
生ハムとチーズに塩気と旨味があって生クリームの旨味もあって、火加減も生クリームの中でチーズを弱火でゆっくりと溶かすだけなので焦がすことも素材が硬くなることもありません。
パスタもショートパスタでしかもパルテノペの小麦香るもちもちパスタですので、多少茹で過ぎたりしても全然問題ありません。
1つだけ気をつけていただく点があるとすれば、パスタを茹でるお湯の塩加減1%をきっちり量っていただくことだけでしょうか。
それだけで驚くほど美味しいパスタが出来てしまいます。
もし、ご家庭でホームパーティーするときや初めて彼氏彼女にご飯作るとき、こんなの出てきたら絶対絶賛されると思いますね。(笑)
面白いと思うのは、この美味しさと同レベルのカルボナーラやペスカトーレを作ろうと思ったらどれだけ難しいだろうか、ということです。
料理に自信はないんだけど、絶対に失敗できないおもてなしがそこにはある、
方にこそ、ぜひぜひお選びいただきたい一皿です。
もちろん、料理上手な方にお作りいただいても間違いなく満足いただける美味しさですのでぜひ!

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