20代後半で背が2cm伸びた人のお話とそれを聞いたイタリア人の感想

懐かしいものが出てきたので写真に撮ってみました。
一見するとただの器ですが、これ、僕がイタリアに行くときに箸と一緒に持って行った器なんです。
今と同じようにその頃にはあまり白いご飯を食べなくなっていた僕ですが、「たまには日本食恋しくなるかもな」と思ってスーツケースの中に入れて旅立ちました。
残念ながら? イタリア料理が美味しすぎたのか日本食が恋しくなることはほぼなかったのですが、大きい方の器は違う用途で活躍することになりました。
coppa.jpg
僕が通っていたペルージャ外国人大学は5段階のレベルに分かれていて、最後の2段階になってくると文学とか美術史とか音楽史とか言語学とか入ってきて、そもそも出来の悪い僕には難しすぎる授業も多くて毎日必死のぱっちで予習復習してました。
えぇ、間違いなく人生で1番勉強してたと思います。
そんな勉強漬けの日々は大学とアパートの往復ばかりで料理をする時間も気力もあまりな
く、毎日のようにコーンフレークばかり食べてたんです。
写真の大きい方の器にコーンフレークをザーッと入れてそこに牛乳をドバドバ入れ、スプーンで食べながら教科書を開いてました。
日本にいた頃はコーンフレークを食べる習慣なんてなかったのですが、なぜかしらハマってしまいほぼ毎日、多いときは1日2食食べてました。
コーンフレークもさることながら、ペルージャの牛乳がほんと美味しかったんです。
美味しいものや好きなものなら毎日でも大丈夫な僕のアパートには、コーンフレーク3箱牛乳3Lが常備されていて遊びに来る友人たちを呆れさせました。(笑)
で、そんな日々を送るうちにある変化に気づいたんです。
部屋に備え付けの鏡が小さいサイズのもので、普通に立った状態で映る自分の姿は頭が見切れていたんですが、あるときなんか見切れる目線の位置が変わってきたんです。
「なんか、もしかして背が伸びた? この年でまさかねぇ・・・」
と、勉強しすぎで疲れてるのかと思ってたのですが、その後ペルージャの町で久しぶりに会った日本人の友人に、
「なんか背が高くなった?」
と唐突に言われて
「いや、僕もなんとなくは感じてたんだけど、この年で背が伸びるなんてありえないし、なにかの思い違いだと思ってたんだけど、やっぱりそうなのかな???」
と返してその話が気になりながらも必死のぱっちでペルージャ外国人大学を卒業。
で、その後、日本に帰国した際に祖母が入院することになって付き添いで病院に行ったら、ちょうど身長測るヤツがあったので測ってみたんです。
「まさかね~」と「もしかしたら」の間で揺れながら。(笑)
するとなんと!!!
2cm伸びてました。
(靴のサイズも0.5cm大きくなりました)
日本でネタ的にこの話をするとほとんどの人が
「嘘やろ~~~!?」
「なにかの勘違いちゃうん?」
「そんな20代後半で身長伸びへんって」
というような反応で、僕自身もこれが自分の体験談でなければたぶん同じような反応になると思うのでそれはまぁいいのですが、日本で出会ったイタリア人だけはまったく違う反応でした。
「それはイタリアの牛乳だったからだよ! イタリアの牛乳はGrandeだからね!!!」
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
なんか負けた気がするのは僕だけですか???(苦笑)
そんな彼女が言うGrandeな、そして僕が美味しいと思った牛乳はGrifo Latteという名前です。
(リンク貼れないので Grifo Latte で検索してみてください)
イタリアは地産地消の文化が息づいているので、ウンブリア産のこの牛乳が他の地域で売ってることは少ないと思いますが、もしどこかで見かけたらぜひ1度お試しください。
僕の思い出の味です。

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