ラルドとミニトマト、ズッキーニのスパゲッティーニ

大理石で豚の背脂を熟成させる・・・・・・
現代の日本に生きる僕には、なぜそうする必要があったのか不思議だったのですが、
コロンナータの町を歩いてその歴史を思ったときに少しだけわかったような気がしました。
貧しい石切り職人たちにとって貴重なタンパク源である豚の背脂を保存するために、
町に豊富にある、そして唯一の資源である大理石を使ったんだと思います。
たまたま身近にあった大理石が石中ミネラルが少なく高濃度の炭酸カルシウムで構成されていたため、
そこで熟成を重ねると透きとおるような純白の輝きを持つ瑞々しい脂へと変わったのは
偶然という名の天からの贈りものだったのでしょうか?
そんなコロンナータのラルドを使ってパスタを作ろうと思い、どんな風にしようかいろいろ考えました。
目指すイメージはコロンナータで食べたお店のようなホッとする優しい味です。
ふと、昔マントヴァのレストランで食べて美味しかったフレッシュトマトとズッキーニの手打ちファルファッレを思い出し
それをアレンジしてみることにしてみました。
Spaghettini al lardo, pomodorino fresco e zucchini.jpg
【材料1人分】
スパゲッティーニ 100g
薄く切ったラルド 8枚
ミニトマト 8個
ズッキーニ 1/2本
EXオリーヴオイル 大さじ4
ニンニク 1片
唐辛子 1本
塩、イタリアンパセリ、仕上げのEXオイル 適量
【作り方】
大き目の鍋にお湯を沸かして、沸騰したら水1Lに対して10gの塩を入れます。
銀杏切りにしたズッキーニに軽く塩を振って強火で焦げ目がつくぐらいまで炒めます。
炒めたズッキーニは取り出しておきます。
ニンニクを包丁やビンの底で潰し、皮と芯を取り除いて適当な大きさに切ります。
冷たい状態のフライパンにEXオイルを入れ、ニンニクを加えます。
フライパンを傾けてニンニクを揚げるような感じにして中火で加熱し、沸騰してきたら弱火にします。
唐辛子は縦に2つに割って種を取り除きます。
ニンニクがキツネ色になってきたらフライパンを火から外し、唐辛子を加えフライパンを回してオイルに辛味を加えます。
半分に切ったミニトマトとズッキーニを加え軽く塩をし、弱火で加熱します。
パスタをパッケージの茹で時間より1分短く茹でます。
茹であがったパスタをソースに和え、EXオイルと茹で汁、塩で味と濃度を調えます。
お皿に盛りつけてラルドを並べ、仕上げのEXオイルをひとまわしして、彩りのイタリアンパセリを散らせば完成です。
【所要時間】25分
【費用】約550円
【コメント】
余熱で溶けるラルドがなんとも言えず美味しく、個人的に大好きな味でした。
ちょっとハマりそうです。
ただ、後になってマントヴァで食べたパスタのズッキーニは、もっと薄く切ってあったことを思い出しました。
次に作るときはそんな感じで、パスタにラルドとズッキーニを一緒に絡めて食べれるようにしてみたいと思います。

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