足し算と引き算

僕がプロの料理を見てすごいと思うのは、料理が足し算なことです。
さまざまな素材を組み合わせ、味と香りと食感を重ねてオーケストラのように響かせる。
たくさんの素材を使った方が美味しくなりそうっていうのは考えがちなんですけど、僕なんかがそれをやっちゃうと単に素材の味がバラバラなまとまりのない料理になっちゃうんですよね。(苦笑)
それぞれの素材を感じながらも全体がまとまり、お互いの良さを引きたたせる・・・・・・ 
そんな一皿をいつか作れるようになりたいです。
今は足し算の料理が出来ないので、僕の料理におけるコンセプトは基本的に引き算です。
シンプルと言えば聞こえはいいですが、どうしても見ためも味も似かよってしまいます。
まぁ、個人的にはピアノの弾き語りとか好きなんですけど。(笑)
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Jリーグの技あり寮ごはん
そんな僕が最近衝撃を受けた料理の本がこれです。
著者はヴィッセル神戸の若手が暮らす寮の寮母さんで、元々は携帯サイトのコラムで寮の日常や料理の写真を紹介してくれていたんですけど、この本を読んであらためてその素晴らしさに気づきました。
暑い日、寒い日。
練習前、練習後。
試合前、試合後。
勝った後、負けた後。
お祝い事、気分転換。
アスリートの食事であることを前提に、さまざまなシチュエーションで食べてくれる人のことを思い栄養を考えながら作られた料理の数々。
色とりどりの素材を使ったワンプレートの料理は僕にはできない足し算ばかりな上に、彩り鮮やかで素敵なものばかりでした。
「あぁ、料理ってやっぱ愛なんだなぁ・・・・」
そんなことを思わせてくれる一冊です。
みなさまも、もしよろしければぜひ。
そして、選手はこんな美味しい料理を作ってくれるアッコさんのためにもがんばれ。
超がんばれ。
誰よりも君達の笑顔を楽しみにしている、アッコさんを笑顔にするために。

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